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【観光文化スタジオ?学外研修】京都の寺院で茶道の実習を行いました
大徳寺(臨済宗大徳寺派大本山)?大慈院において、茶道の実習を行いました。
(なお、今回の実習では、一般に非公開の場所を使用させて頂きました。同寺?大慈院の戸田惺山様(ご住職)のご好意により実現しました。)
大徳寺は、京都を代表する禅寺の一つであるばかりではなく、安土桃山時代に「わび茶」を完成させた千利休がしばしば出入りした寺院としても知られています。山門(金毛閣)[写真1]の前を通り過ぎ、境内の奥に入ると外部の喧噪を忘れる静謐な空間が広がっていました[写真2]。
[写真1]山門(金毛閣)
[写真2]境内
実習に先立って和尚様から禅の精神を背景とした茶道の心構えを教えて頂きました。また、現代版移動式茶室(帰庵)をみんなで組み立て、中に入ってみました[写真3?4]。
豊臣秀吉は移動式「黄金の茶室」を使用していたそうですが、私たちが組み立てたものは竹製の骨組みだけのものです。これは和尚様が考案されたもので、様々な場所に持って行き、茶室として利用します。例えば、これを使ってパリのエッフェル塔が見える所でお茶を点てたこともあるそうです。茶室を移動させることによって、環境を自由自在に取り込むという革新的試みであり、まるで現代アートを見ているような印象を受けました。さらに、茶道の実習では、境内にある伝統的な茶室を見学した後、和尚様のお点前でお抹茶を頂きました。留学生は初体験でしたが、少し練習して作法どおりにお茶を頂くことができました[写真5?6]。茶道の作法は表千家流でした。
[写真3]移動式茶室の組み立て作業
[写真4]移動式茶室に入ってみる
[写真5]和菓子を頂く
[写真6]作法の練習
今回の学外研修では、茶道の伝統的側面と革新的側面の両方を体験することができました。なお、参加者は、山口隆子先生、宮原道子先生、筆者(以上、観光学部)、佐藤晶子先生(188体育学部)、村上恵理子様(188体育センター)、観光学部学生二名でした[写真7]。
村上様は海外からの来客を迎えるための研修として、佐藤先生は188体育センターの一員として更に通訳ガイドの授業の参考に、とご参加くださいました。
[写真7]参加者の方々の写真
写真撮影:[写真1]~[写真6]筆者 / [写真7]山口隆子先生
文責:佐久間 留理子 観光学部教授(宗教学?哲学) / 博士(文学)