ニュース
NEWS
本学?188体育学部の谷口教授が神奈川大学で特別講演を行いました。
2019年11月17日、神奈川大学(神奈川県平塚市)で開かれた「国際シンポジウム -儀礼と神話-」並びに翌日の「インド
シナデイズ -少数民族ミエン?ヤオの文化と伝承-」(主催:廣田 律子 教授)に、本学?188体育学部の 谷口 裕久 教授[文化人類学 / 中国?東南アジア大陸部地域研究]が参加しました。
谷口教授は、さらに19日の「特別講演」にも登壇しました。これは、同大経営学部?国際経営学科の「国際コミュニケーション論」(高城 玲[たかぎ りょう]教授)の授業とのコラボレーションとして行われたものです。
この「特別講演」には大学内外から、合わせて100名近くの受講生と聴講者が訪れました。
その前半では、文化的他者を中心に他者を全般に「尊重」したり、「理解」したりするのはどういうことなのかという課題について検討が行われました。また、後半は単純技術社会や狩猟採集社会?文明社会における「知識」のありさまを考察するという内容でした。谷口教授は、静止画や動画を駆使して、文化相対主義の重要性についても説かれました。
国際シンポジウムやインドシナデイズでは、中国とベトナムの少数民族であるヤオ族の方々が来訪されていました。谷口教授の講演では、中国とベトナムとの国境にある国境碑や、中越戦争の中国側の戦跡の写真や、ベトナム側の国旗掲揚台の写真などが多数が提示されました。
この両国は、そう遠からぬ40年前には国境地域で戦争をおこなっていた国同士でした。そこの同じ民族(国民)が神奈川大学
に集ったことの意味が、谷口教授によって問いかけられました。
その問いかけは「特別講演」をより意義深いものにしました。
両大学では留学の経験者もおり、文化的他者や慣習、異文化的存在への関心は高まっています。
今後こうした対外的な異文化交流の活動が行われる際には、学生の積極的な参加が望まれます。