Tourism passport web magazine

学校法人 大阪観光大学

〒590-0493
大阪府泉南郡熊取町
大久保南5-3-1

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大阪観光大の学生や教員が運営する WEBマガジン「passport」

Osaka University of Tourism’s
Web magazine”passport”

「passport(パスポート)」は、観光や外国語、国際ニュースなどをテーマに、 大阪観光大学がお届けするWEBマガジンです。
記事を書いているのは大阪観光大学の現役の教授や学生たち。 大学の情報はもちろん、観光業界や外国語に興味のある方にも楽しんでいただける記事を定期的に公開していきます。

ロンドン観光へのお誘い

観光学部では観光学実習という授業があり、教室から飛び出してさまざまな場所で授業を行なっている。私も観光学実習(イギリス)で学生をイギリスに引率している。ちなみに私の専門はアジアにおける日本企業の戦略つまり経営戦略論である。最近はCSV(Creating Shared Value)に関心を持ち研究を行なっているが、研究成果の発表は大体毎年ヨーロッパで行っている。このような話をしていた時、ある先輩からヨーロッパの観光学実習を勧められたことからこの実習をスタートさせた。

ロンドンは国際観光都市であり多くのインバウンド観光客が集まっている。また、移民も多く暮らしている。学生にはこの国際観光都市ロンドンの現状を学んでもらっているが、比較的人気があるのはザ?リッツのアフタヌーンティーである。しかし、意外とロンドンっ子にコーヒーが好まれていることは知られていない。

昔、私がお世話になっているM.カソン教授にお会いする時、「モーニングとコーヒータイムとランチとティータイム、いつが良いか?」と聞かれたことがある。当時私はイギリスといえば紅茶というイメージを持っていて、コーヒータイムと言われて何時なんだろうと不思議に思ってしまった。調べてみれば、イギリスでは1652年(諸説あり)にロンドンでコーヒーショップがオープンして以降、18世紀には2000軒もあり、ペニー大学とも言われ、パブのように自由闊達な議論が行われていた。実はコーヒーとは縁が深い国である。現在、ロンドンにはCOSTA、Pret a Manger、Café Nero、Starbucks Coffeeなどがあるが、ロンドンっ子に人気である。

話は戻るが、やはりイギリスといえば紅茶という人も多いと思う。ロンドンでも多くのお店でアフタヌーンティーが提供されている。観光学実習(イギリス)では、ホテルやレストランにおけるホスピタリティの学習とイギリス文化の体験を目的としてザ?リッツでアフタヌーンティーの体験を行なっている。

学生を見ていると、全員イギリスの老舗ホテルで味わう極上のホスピタリティ体験とアフタヌーンティーの量の多さに圧倒されているようであった。また、ロンドンの目抜き通りピカデリーサーカスやオックスフォードサーカスの見学、ビックベン、更にはロンドンの中華街、ハリーポッタースタジオなどの見学も行なって満足そうであった。
 この実習は実習後の課題として実習報告書を提出することになっている。この報告書を多少アレンジして海外旅行の作文コンテストにエントリーした学生が見事、優秀賞に輝いていた。

今年度も2月の定期試験が終わると観光学実習(イギリス)が実施される。今回の実習は観光地をイングランド地方に限定し学生達が観光ルートを考えるという課題を出した。条件として、①ホテルを起点として日帰りできること、②ロンドン中心の観光地を1つ以上入れること、③ロンドンの産業集積を一つ観に行くことである。
 英語なんて出来なくても、いや、むしろ英語に苦手意識がある学生こそ参加して欲しい。意外と現地で英語は通じるものである。国際観光都市として多くの国の人々が集まっているロンドン、アクセントが悪くても、文法が間違っていても、ある程度は何とかなるのである。

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