Osaka University of Tourism’s
Web magazine”passport”
「passport(パスポート)」は、観光や外国語、国際ニュースなどをテーマに、
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走る広告塔「ラッピングトレイン」
2018年5月13日、惜しまれながらも「500 TYPE EVA」車両の運行が終了した。これは、2015年に山陽新幹線全線開通から40周年、「ヱヴァンゲリヲン」テレビ放送から20周年を記念し発足した「ヱヴァンゲリヲン 新幹線 プロジェクト」の一環として、2015年11月7日から運行された、「ラッピングトレイン」である。
「ラッピングトレイン」とは、車体部分に画像を施して運行される列車で、企業の宣伝広告や地域の宣伝、イベントの告知やアニメや映画とのコラボなど、様々な情報を伝える動く広告塔である。
近年、様々な地域で「ラッピングトレイン」が走っている。地域や鉄道会社によってそれぞれ個性があり、観ることが観光客のみならず地域住民にとっても一つの楽しみになっているのではないであろうか(写真1、2参照)。
写真1、鬼太郎列車(目玉おやじ)
写真2、アンパンマン列車
「ラッピングトレイン」の運行は様々なメリットを生み出す。鉄道事業者にとっては広告収入の増収や利用者の増加、関連グッズの売上の増加等が見込めるし、運行地域にとっては観光客の増加やリピーターの増加、関連グッズを含めた土産物の売上の増加が見込め、知名度のアップも見込むことができるであろう。また、利用者側にとっても旅行の大きな思い出となって心に残るであろう。