Tourism passport web magazine

学校法人 大阪観光大学

〒590-0493
大阪府泉南郡熊取町
大久保南5-3-1

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大阪観光大の学生や教員が運営する WEBマガジン「passport」

Osaka University of Tourism’s
Web magazine”passport”

「passport(パスポート)」は、観光や外国語、国際ニュースなどをテーマに、 大阪観光大学がお届けするWEBマガジンです。
記事を書いているのは大阪観光大学の現役の教授や学生たち。 大学の情報はもちろん、観光業界や外国語に興味のある方にも楽しんでいただける記事を定期的に公開していきます。

アントレプレナーシップについて

先日の3年生松崎ゼミでは、現在第一線で活躍中の、教育系ベンチャーの社長の会社を、訪問?見学させていただき、起業のきっかけ、企業成長の理由、求める人材像、今後のビジョンなど、とても有意義なお話をお聞きしました。

私の中で、とくに印象に残っている社長の言葉は
『私は常に目の前にいる人に喜んでいただけることは何か?それをいかに提供するか?いつもそれを頭において、行動してきた』
という言葉です。

1980年代以降「ベンチャー」という言葉が広く使われるようになりました。

ベンチャー企業とは、小さいながらも独自のアイデアや発想から革新的なビジネスモデルを構築して、ヒト?モノ?カネ?情報という経営資源をコーディネートし既存の産業構造に立ち向かい、イノベーションを推進していく、冒険的企業のことです。

アントレプレナーシップは、こうしたベンチャー企業を創業した起業家が共通して持つ常識からの脱却と、非常識を常識にするための体の芯から溢れ出る情熱から生まれます。

Timmons(1994)は、実際なにもないところから価値を創造するプロセスを、アントレプレナーシップとしました。
彼によると、アントレプレナーシップとは「本質的に人間の創造的プロセスであり、確固たるビジョンを確立し、ほとばしる情熱、コミットメント、動機づけをもって、パートナー、顧客、従業員、資金の供給者などの利害関係者にそのビジョンを納得させるもの」としています。

ヒト?モノ?カネ?情報という経営資源の中で、カネに関しては大学生の皆さんに何とかしろと言っても無理な話です。
しかし、ヒトに関しては大学生の皆さんでも、どんな大物と言われる人物にも若さで体当たりし、様々な人脈を開拓していくことは可能です。
人間は一人ではなにもできません。大物と呼ばれる人物ほど、懐も深く、若い皆さんを受け入れてくれます。
『小才は縁に出会って縁に気づかず、中才は縁に気づいて縁を活かさず、大才は袖擦りあった縁をも活かす』という言葉があります。
大学時代に様々な人脈づくりをすべきです。それによって多くの情報を得ることもできます。

そして、モノとは皆さん自身の商品価値です。
先ほどの社長の言葉『私は常に目の前にいる人に喜んでいただけることは何か?それをいかに提供するか?いつもそれを頭において、行動してきた』という言葉です。
目の前にいる人に喜んでいただけることを提供できる力。その力を身に付けるために、努力することで道は開けます。

皆さんが今常識だと思っていることが、5年後も常識だと言われるとは限りません。
今の常識に縛られ、自らの可能性に蓋をする必要はありません。

アントレプレナーシップに溢れた革新者によってもたらされる新たな仕組みが、社会に従来よりも高い価値をもたらすものであれば、それは新しい常識として受け入れられるのです。

社会に出る前の、なんの組織にも縛られない自由な大学生活の間に、自分なりのヒト?モノ?カネ?情報という経営資源を身に付けましょう。
私自身、皆さんのそのお手伝いができればとても幸せに思います。

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